2025年9月1日
一般社団法人日本PMO協会
この度、一般社団法人日本PMO協会は、2014年の提供開始以来、皆様にご活用いただいている「プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格™(PJM-A™)」の認定教材および試験内容をアップデートいたしますので、お知らせいたします。
2014年当時、プロジェクトマネジメントに関する知識や技術は、一部の業界でのみ活用され、現在ほど一般的なビジネス知識・技術ではありませんでした。
その理由として、当時の知識や技術は難易度が高く、資格試験も主にプロジェクト経験者を対象としていたことが挙げられます。
また、資格試験やプロジェクトマネジメントを学ぶための講義はいずれも都市部での会場受験・会場受講が一般的であり、地方在住者にとっては資格取得や学習機会に地域格差がありました。
こうした課題に対し、当協会は有志とともに、プロジェクトマネジメント初学者でも学べるエントリーモデルの資格としてPJM-A™を開発しました。
そして、当時日本で唯一となる「オンライン完結型」(教材購入・学習・試験・資格発行まで全てオンライン)として提供を開始しました。
これにより、地域格差なく多くの個人の皆様に学習・受験いただける環境を整え、法人研修としても採用され、現在に至っております。
ご提供開始から10年が経過し、プロジェクトマネジメントを取り巻く環境も大きく変化してまいりました。
この間に当協会が得た、プロジェクトを発注する企業やプロジェクトを受託・実行する企業の皆様からの声、ならびにプロジェクトマネジメントの現場で直面している課題やトラブル、PMO市場の拡大などを踏まえ、これらを反映したアップデートを行うことで、さらに高い価値をご提供できると判断いたしました。
また、PJM-A™リリース後の2016年には、世界初のPMOステップアップ資格である「PMOスペシャリスト™シリーズ(PMO-S™シリーズ)」を発表し、PJM-A™取得者の皆様の次のキャリアパスとしてご提案してまいりました。
このPMO-Sシリーズの内容をより深く理解していただくためにも、今回のPJM-A™アップデートは有効であると考えております。
2025年10月7日(火)に順次切り替えを行います。
<認定教材について>
●知識と技術追加
現在のプロジェクト現場で最低限求められる知識と技術を追加しました(新旧対比表をご参照ください)。
【映像講義教材の新旧対比表】
現行版 | アップデート版 |
●プロジェクト概要 ・プロジェクトとは ・プロジェクトマネジメントとは ・プロジェクトマネジャーとは ※その他関連する知識と技術
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●プロジェクト概要 ・プロジェクトとは ・プロジェクトマネジメントとは ・プロジェクトマネジャーとは ・【追加】プロジェクトマネジャーを取り巻く主要な関係者 ※その他関連する知識と技術 |
●目標設定 ・プロジェクトビジョン ・プロジェクト憲章 ※その他関連する知識と技術 |
●目標設定 ・プロジェクトビジョン ・プロジェクト憲章 ※その他関連する知識と技術 |
●計画 ・要素分解 ・WBS ・ガントチャート+RACIチャート ・コスト見積もり ・コスト管理表 ・定性・定量リスク分析 ・リスク管理表 ※その他関連する知識と技術
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●計画 ・【追加】要求事項の収集/優先順位付け ・【追加】要求管理表 ・【追加】スコープ記述書 ・WBS ・要素分解 ・ガントチャート+RACIチャート ・【追加】所要期間/クリティカルパス ・【追加】プロジェクトコストの種類や予算の考え方 ・コスト見積もり ・コスト管理表 ・定性・定量リスク分析 ・リスク管理表 ※その他関連する知識と技術 |
●実行・修正 ・キックオフミーティング ・チームビルディング ・進捗管理 ・ギャップ分析 ・変更会議 ・プロジェクト終結報告書 ・プロジェクト終結ミーティング ※その他関連する知識と技術
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●実行・修正 ・キックオフミーティング ・【追加】チームとは ・チームビルディング ・【追加】コミュニケーションとは ・【追加】リーダーシップとは ・進捗管理 ・ギャップ分析 ・【追加】是正処置・予防処置 ・【追加】進捗報告(レポーティング) ・【追加】課題管理 ・変更会議 ・プロジェクト終結報告書 ・プロジェクト終結ミーティング ※その他関連する知識と技術
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※今回のアップデートでは、一部の知識や技術に関して、呼称や名称の変更を行っております。アップデート版で新たに追加された内容を分かりやすくお伝えするため、比較表では現行版の知識や技術についても、アップデート後の名称・表記を使用しております。
【配布ツールの新旧対比表】
※PJM-A™認定教材の受講者は、アップデート版においても、現行版と同様にマイクロソフト Excel 形式のプロジェクトマネジメントツールをダウンロードいただけます。
現行版 | アップデート版 |
・プロジェクトビジョンシート ・プロジェクト憲章 ・WBS ・ガントチャート+RACIチャート ・コスト管理表 ・リスク管理表 ・プロジェクト終結報告書
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・プロジェクトビジョンシート ・プロジェクト憲章 ・【追加】要求管理表 ・【追加】スコープ記述書 ・WBS ・ガントチャート+RACIチャート ・コスト管理表 ・リスク管理表 ・【追加】課題管理表 ・プロジェクト終結報告書
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※上記表についても、アップデート版で新たに追加された内容を分かりやすくお伝えするため、比較表では現行版の知識や技術についても、アップデート後の名称・表記を使用しております。
● 映像教材時間数
上記の知識と技術の追加により、映像教材の時間数が拡張され、映像講義の内容がより充実します。
なお、映像教材に加え、映像内で出題されるエクササイズ、映像講義後にオンライン上で実施する確認クイズ、さらにクイズ結果に基づく復習なども含めた「標準学習時間」は以下の通りです。
● ISO21500への準拠
上位資格であるPMOスペシャリスト™シリーズ(PMO-S™シリーズ)は、すでに当会がプロジェクトマネジメント初学者に最適であると考えるISO21500:2012に準拠した内容で提供しています。
今回のPJM-A™アップデートでは、ISO21500:2012に準拠した内容との整合性を強化し、PMO-S™シリーズへの学習移行をこれまで以上にスムーズにします。
● 動画品質の向上
アップデート版では、すべての映像教材を一から新たに収録し直しています。
2014年に現行版を開発して以降、映像編集に関する技術は大きく進化しており、今回のアップデートでは映像の画質・音質の双方が大幅に向上しています。特に、ノイズの軽減による音声の明瞭化は、受講者の皆様にとって、より快適で集中しやすい学習環境につながるものと考えております。
現行版
アップデート版
<認定試験について>
追加された知識・技術を出題範囲に含めます。
以下の主なポイントについては、今回のアップデート時には変更いたしません。
※今後変更する場合は、別途WEBサイトにてお知らせします。
2025年10月7日(火)のアップデート実施前に現行版のPJM-A™認定講座および認定試験をご購入された方は、通常どおり、ご購入日から6か月間の有効期間内において、現行版の教材での学習および現行版試験の受験が可能です。
一方、2025年10月7日(火)のアップデート実施後にPJM-A™の認定講座および認定試験をご購入される方には、アップデート後の教材・試験が適用されます。
※なお、切り替え当日(2025年10月7日)に関連する商品をご購入される場合は、作業の進行状況により、適用されるバージョン(現行版またはアップデート版)が異なる可能性がございます。そのため、アップデート版での受講・受験をご希望の方は、切り替え日翌日の2025年10月8日(水)以降にご購入いただくことをおすすめいたします。
今回のアップデートは、2025年10月7日の切り替え作業後に、今後新たにPJM-A™の教材や認定資格試験をご購入された方への内容であり、すでにPJM-A™資格を取得されている皆様には、特別な手続きや再試験などの必要はございません。
現在お持ちのPJM-A™認定資格、ならびに現行の教材や資格試験をご購入のうえ試験に合格された方の資格は、今後も有効なものとして正式に認められます。どうぞご安心ください。
上記のとおり、アップデート版では新たな知識と技術が追加されています。
これに伴い、すでにPJM-A™認定資格またはPMO-S™シリーズの認定資格をお持ちで、追加内容の学習を希望される皆様を対象に、当会では以下の学習機会を設ける予定です。
● 資格更新用教材への、アップデート版PJM-A™講座の追加
● 定期開催のCSRセミナーにて、追加された知識・技術に関する講義の実施
なお、上記の措置につきましては、実施が正式に決定し次第、当会WEBサイトにて順次ご案内いたします。
当会の資格制度は、最新の知識・技術の習得と継続的なキャリアアップの支援を目的として、2年ごとの資格更新制度を設けております。
有資格者の皆様におかれましては、今後の更新やスキルアップの機会として、ぜひこれらのプログラムをご活用いただくことをおすすめいたします。
本アップデートに関するお問い合わせは、当協会WEBサイトの「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
一般社団法人日本PMO協会は、引き続き理念である、
「日本におけるプロジェクトマネジメントの普及と、その健全な普及を支えるPMOの普及」
「人がつながる、未来へひろがる」
「時間と場所の制約がない学びの環境づくり」
を目指し、活動を続けてまいります。
今後とも、一般社団法人日本PMO協会をよろしくお願い申し上げます。